弊社の製品(ドリル系)の材質には
普通鋼・ハイス鋼・超硬があります
それぞれの材質に特長がありますが
普通鋼→ハイス鋼→超硬になるにつれ
耐久性がアップします
普通鋼とハイス鋼がある下穴錐をみてみましょう
下穴錐はビスや釘の下穴をあけるための錐です
下穴をあけることでビス締めや釘打ちをした際に
材が割れるのを防ぐことができます
下穴錐にはラセン部分があります
このラセンに沿って木屑が排出されます
下穴をあける際にこのラセン部分すべてが材の中に入ってしまうと、木屑が逃げる場所がなくなります
そうなると負荷がかかり下穴錐が曲がったり折れたります
また、下穴をあけていると錐が材に入っていかなくなることがあります
これはラセン部分に木屑が詰まってしまっていることが考えられます
特に堅木の場合は密度が高いので詰まりやすいと思われます
その場合は一度材から錐を抜いて木屑を取り除いてから
再度下穴をあけてください
そしてこれは下穴錐に限ったことではありませんが
特に細い錐は負荷がかかり過ぎると破損につながります
先ネジのある錐の場合は、ネジの力で引っ張っていきますので
推力をそれほど与えなくても進んでいきます
下穴錐のように先ネジのない錐は推力を与えることで進んでいきます
しかし、あまりに強い推力が加わると電動工具の重さもありますので負荷がかかり過ぎ、折れや曲がりにつながります
途中で斜めに力が加わってしまった場合も同様のことがいえます
下穴錐に関してはテーパー状になっていますので
推力の与え過ぎはより負荷がかかりやすくなります
ハイス鋼だから破損しないということはありません
曲がることもありますし、普通鋼に比べると硬度が高いので折れることもあります
超硬については落下や硬いものにあたったりというような
強い衝撃が加わると欠けや割れが生じます
ハイス鋼や超硬は曲がらない・折れないのではなく
普通鋼と比べると耐久性がある(刃持ちが良い)ということになります